毎月「第四水曜日」開催。
ライター(僕)がライターに仕事術を訊きだすトークイベント「関西ライターズリビングルーム」。
2年目に突入する記念すべき昨日の第十二夜は、小説家の嶽本野ばらさんをお迎えし、いつもちょっと違った雰囲気でお送りしました。

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たくさんのお集まり、本当にありがとうございます!
いま野ばらさんは、電子書籍を読者が自分で好きに製本し、世界で一冊しかない新刊をつくりだせる「make a book」という試みを始めていらっしゃいます。
決して遠くない未来、この販売方法は一般化するのでは。

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そして「電子書籍は読者が校正に参加できる」という考え方は目からうろこ姫でした。
紙の書籍は重版がかからない限りアップデートできません。
しかし電子書籍は刻一刻とバージョンアップしてゆくことが可能。
つまり電子書籍は単なる紙の書籍の電子版ではなく、別物として進化してゆくわけです。
小説家の方をゲストに招いたのは初めてでしたが、小説家が語る「書籍の未来」に、身を乗り出して聴き入ってしまいました。

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嶽本野ばらさんを招いて、小説の書き方ではなく、販路の開拓や物流、読者へ小説を届ける方法の話が中心となったのは「関西ライターズリビングルームらしいなあ」と感じました。
愛読者のお客さんのなかには「知りたいのはそういう内容ではない」と思われた方もいるかも。
でも僕は、そこをこそ訊きたかったし、読者が書籍を購入する体験を幸福なものにしたいとつねに考えている野ばらさんの姿勢を、とても素敵だと考えます。
次回4月25日(水)は大人気の新進トラベルライター金原みわさんをお迎えし、旅をしながら書く方法をうかがいます。